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遺言とは、遺言者の死亡とともに一定の効果を発生させることを目的とする相手方のない単独行為だと言われています。

 

遺言(俗に”ゆいごん”と言われますが、法律上は”いごん”と呼ばれます。)は、亡くなられる方の財産等を誰にどのように与えるかという亡くなられる方の意思を尊重する制度と言えます。

 

亡くなられた方が、生前、自己の財産につきどのようにするか特に意思表示していない場合は、法律上の規定により、相続人に財産が分配されるのが原則です。しかし、遺言がある場合、その方の財産の処分について、その意思を反映できます。

 

また、生前、遺言等により、財産の分配が大方定まっていないと、遺言者の死亡とともに、相続人間のトラブルも多く発生しているようです。

 

今日では核家族化が進み、昔のように、親夫婦と子供夫婦が別々の生活の基盤を築いている場合が非常に多くなりました。ご高齢のご夫婦は現有資産は多少あるも、今後の健康や生活に不安を持たれています。これに対し、子供夫婦のほうは可処分所得が増えず、子育てや将来の親の介護等に不安を持たれています。
双方の状態をチェックし、双方が実りがある生活を考えるアイテムのひとつとして遺言書を書いてみるということを私はご提案したいと思います。

 

また、生と死は隣り合わせなどといいます。昔は、「死んだときのことなど縁起でもない」などと敬遠されていました。しかし、「自身のピリオドについてどう考えるか」ということは、「今の自分をどう生きるか」「本当にやりたいことは何だったのか」について考えることになり、1度しかない人生をよりよく生きることになると思います。

 

遺言書は実は亡くなるまで何度も書くことができます。「1度書いた遺言書に束縛されるのは嫌だ」などと考えるのは誤解です。よりご自身の人生、または、ご親族の人生を考える材料として遺言書を作ってみませんか?

 

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